子育て中、子どもがアスペルガー症候群かもと思ったら

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子育て中、子どもがアスペルガー症候群かもと思ったら

子育て中に「あれ?なんだかうちの子は他の子と比べると違うかもしれない。もしかして、うちの子はアスペルガー症候群?!」と、我が子の成長が気になるお母さんは多いのではないでしょうか。この記事では、アスペルガー症候群についてお話します。気になる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

これってもしかしたらアスペルガー症候群?

子育てをしている中で、特に言葉の遅れもないのだけれど、なんだかうちの子は他の子と比べてちょっと違う気がする…そんなことを思ったことはないですか?

  • 抱っこしたりあやしても、笑ったり喜ばない
  • 予定が急に変わるとパニックになる
  • 顔の表情から感情を読み取るのが苦手
  • 感覚が過敏(特定の音を嫌がるなど)
  • 強いこだわりがある
  • 自分の手順が変わると癇癪を起す
  • 一人でも寂しがらない
  • ハイハイして後追いしない
  • 自分の言いたいことを一方的にしゃべる
  • 興味を持ったことに対してとことん追求する

 

上に挙げた症状は、ほんの一例です。アスペルガー症候群の症状はたくさん挙げられますし、症状には個人差があります。アスペルガー症候群は言葉の遅れや知的障害がないので、気づきにくいですし、子どもの成長とともに行動の特性が顕著になってくるケースが多いです。確定ではないけれど、なんだか心配、そんな時はどうしたらいいのでしょうか?

 

どうすればいいの?

(1)相談
我が子はもしかするとアスペルガー症候群かもしれないけれど、専門家じゃないし分からないという場合は、とりあえず相談してみましょう。

 

①子育て支援センター
子育て支援センターで「子育てのここが気になっている」「自分で調べたらアスペルガー症候群じゃないかと不安」といった気持ちを伝えるだけでも、親身に相談に乗ってもらえます。
子育て支援センターのスタッフの方も、医療に従事している専門家ではないので、診断は出来ませんが、困ったお母さんをその先の機関に確実につなげてくれますよ。

 

②保健センター
保健センターでは、子どもの発達や言葉に関する相談に乗ってもらえたり、必要に応じて医療機関を紹介してもらえたりします。
1歳半・2歳・3歳・5歳検診の時に相談をするのも一つの方法ですよ。

 

③児童相談所
児童に関する色んな相談に乗ってもらえますが、発達障害の相談だけでなく、発達検査を受けることもできます。お医者さんや児童福祉司、保健師を始め様々な専門家からのアドバイスを受けることが出来るので安心感がありますね。

 

④学校や幼稚園
小学校や幼稚園に通うようになって、友達付き合いがうまくいかなかったり、こだわりが強く、感覚が敏感といったことが気になりだしたら、担任の先生に相談をして、その先の専門機関を紹介してもらうこともできます。特に親と離れている学校や幼稚園での様子を知る先生からの話を聞くというのも、とても大事なことですね。

 

(2)受診
相談をして、受診を勧められた場合は、小児科や児童精神科を受診して診断を受けます。総合病院や大学病院などに、児童精神科はありますよ。アスペルガー症候群の診断を受けることによって、アスペルガー症候群という特性を知り、療育の方向性を決めることが出来ます。また、福祉サービスを受ける場合は、この診断が必要となりますよ。

 

(3)早期の療育を開始する
アスペルガー症候群は、対人コミュニケーション能力や社会性、想像力に障害があるため、人と関わる際にうまくいかず、孤立しやすかったりします。でも、早い段階からその子に合った指導や訓練といった“療育”を始めることで、子どもの考え方や行動を適切な方向へ導くことが出来るようになってきます。もちろん、障害が完治するわけではありませんが、少なくとも社会への適応力が身につくため、子どもが生活していく上での困りごとが減っていきますよ。

 

重要なポイントは“理解”すること

人は生きていく上で、人との関わり無くして生きることは出来ません。そして対人関係を円滑にするというのは、社会生活を送る上で重要なソーシャルスキルです。アスペルガー症候群は、相手のことを考えず自分の興味のあることを一方的に話したり、相手が傷つくかなんてお構いなしに思ったことを口に出します。周囲から反感をくらったり、誤解を受けやすく、いじめに遭ったりすることもあるんです。

 

では、対処の方法は?というと、重要なのは周囲がその特性を“理解”して接することです。アスペルガー症候群は、言葉の遅れや知的障害はありません。だから、繰り返し「これは傷つく」とか「これはやめて欲しい」「言わないで欲しい」ということを伝えれば、「こういう時にはこの言葉はダメだ」ということを理解することが出来ます。

 

まず、子どもの周りの人にアスペルガー症候群を理解してもらうこと、そして関わりの中でソーシャルスキルを身に着けていくことで、社会生活を送る際の困りごとは減っていくのではないでしょうか。

 

アスペルガー症候群は育て方のせい?

アスペルガー症候群は、言葉の発達の遅れや知的障害がないため、発見が遅れる場合が多いです。そのため、「この子は私の子育てが悪かったから、他人を気遣えない子になったのかもしれない」と自分を追い込んでしまう方もいるかもしれません。でも、それは違います。アスペルガー症候群は脳の機能上の問題なので、決して子育てのせいではありません。だから、自分のせいだと自分を追い込むようなことはやめましょう。

 

子育てに疲れた時は…

ひと昔前までは、アスペルガー症候群はもとより発達障害という区分すらされず、知的障害がみられなければ、「変わった子」で片づけられていました。それが今ではアスペルガー症候群やADHDなど、色んな区分がされるようになり、障害の早期発見・早期療育によって子どもの成長で起こりうる障害のトラブルを軽減できるようになってきましたよね。でも、子どもが社会で生きやすいようにと奮闘する親御さんの努力は果てしありません。

 

アスペルガー症候群は相手の気持ちを想像するのが苦手なので、思ったことを悪気なく言ってしまい、お友達とトラブルになりやすいです。どう関わったらいいのか、関わり方の何がいけなかったのかを、繰り返し正してやらなければなりません。また、融通が利かず自分の手順通りにいかなければパニックになってしまったりするので、スケジュールの変更などは気を揉みますよね。

 

1つ問題が解決したと思ったら次の問題、という風になかなか息をつく暇もなかったりします。比較的外では問題なく行動できるようになっても、家の中では四六時中癇癪を起したり、穏やかに関わらなければと思えば思うほどイライラして手を上げてしまいそうになるという方も多いのではないでしょうか。アスペルガー症候群の子育てに疲れ果ててしまい、心の病にならないためにも、親御さんがリフレッシュ出来る場所は必ず見つけておきましょう。

 

(1)親の会
アスペルガー症候群を始めとする、発達障害を持つ子どもの親が集まり、普段の悩みや心のうちに抱えているものを吐き出す場所は、全国にあります。1人で悩むよりも、他の発達障害を抱える親御さんの話を聞いたり、自分も吐き出すことで、気持ちがすっきりしますよ。また、この対応を真似て見ようという情報収取の場にもなります。

 

(2)子育てサークル
子育て支援センターに問い合わせると、未就園児の障害を抱える子どもを持つ親のサークルがあったりするので、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。親子で参加することが出来ますし、お互いの悩みを打ち明け合うことでスッキリします。そして自分だけじゃないとおもえますよ。

 

(3)親がリフレッシュ出来る時間
市町村によっては、障害児の一時預かりを実施している地域もあります。他に子どもを預かってもらえる人がいないという場合には、一時預かりを利用してみるのもいいですよ。しっかり自分の気持ちをリフレッシュして子どもと向き合いましょう。

 

まとめ

アスペルガー症候群を抱える人は、対人コミュニケーションを取るのが苦手なため、周囲の理解が無ければ孤立してしまいます。一方で、こだわりが強いながらも、興味を持ったことにとことん突き進むその集中力は、素晴らしい才能とも言えるのではないでしょうか。もちろん、親は自分の子どもが障害を持っているということを受け入れることから始めなければなりません。

 

そして「アスペルガー症候群」と一言で言っても、人によってその症状やベストな関わり方は違うため、それを模索しながらの我が子とのベストな関わりをみつけていくことは、大変な苦労を強いられます。それでも学校や幼稚園、医療機関、保健センターやお友達など、周りを頼りながら、親御さん自身が一緒に倒れてしまわないよう、子育てをしていきましょうね。


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