育児の中で、障害児と関わることは貴重な経験

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育児の中で、障害児と関わることは貴重な経験

育児をする中で、子どもが通う幼稚園や小学校に障害児が通うようになったけれど、一緒に遊ぶことが出来るんだろうかと不安に思ってしまうお母さん、きっといますよね?逆に、障害児である我が子を、普通の幼稚園や小学校に通わせて大丈夫だろうかと悩まれるお母さんも多いかと思います。

 

この記事では、育児の中で障害のない子にとって、障害児と関わることがどれだけ貴重な経験なのかということについてお話します。気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

障害児の障害はさまざま

育児中、たまたまあったお母さんから「うちの子障害があるんです」と言われてビクッと構える人もいるかもしれませんが、障害児と一言で言っても、色んな障害に分類することができます。

 

(1)身体障害
①肢体不自由
手足や胴体の機能が生まれつき、若しくは生まれて何らかの出来事が原因で損なわれ、長期にわたって歩行や字を書くなどの日常生活動作が困難な状態です。

 

②視覚障害
視力や視野に障害があって、日常生活に支障をきたしている状態です。

 

③聴覚障害
身の回りの音や話し声が聞こえにくかったり、ほとんど聞こえない状態です。

 

④内部障害
疾患などによって、内臓の機能の障害があり、日常生活が制限を受ける状態です。

 

(2)知的障害
記憶・知覚・推理・判断といった知的機能の発達に遅れがみられ、社会生活への適応が難しい状態です。

 

(3)発達障害
先天性の脳の機能障害が原因で、乳幼児期に生じる発達の遅れの障害です。中には、知的障害を伴う場合もあります。

 

①アスペルガー症候群
知的障害や言葉の発達の遅れもないので、気づかれにくいのですが、社会性やコミュニケーション、想像力に障害があるため、人間関係を築くのが苦手です。空気が読めなかったり、冗談が通じなかったり、強いこだわりがあったり人によって色んな特性があります。

 

②学習障害(LD)
知的障害はないけれど、「読む」「書く」といった特定の能力において、理解や実践が出来ない障害です。最近よく、テレビでも特集を組まれることが多く、「こんな障害があるんだ」とびっくりされる方も多いかと思います。また、大きくなって自分は書くことが非常に苦手で大変な想いをしたけれど、実は学習障害だったということが分かったという人も少なくありません。

 

③広汎性発達障害
言葉や認知の面など、様々な領域において発達に遅れがみられる障害です。

 

④自閉症
社会性・コミュニケーション・想像力に障害がみられます。自閉症の半数以上が知的障害を伴いますが、知的障害を伴わない自閉症を「高機能自閉症」と呼びますよ。

 

⑤注意欠陥多動性障害(ADHD)
不注意・多動性・衝動性が特徴的な障害で、知的障害はありません。ひ一言でADHDと言っても、多動性や衝動性が目立たなかったり、両方が目立っていたり、片方が目立っていたり、特徴の出かたは人それぞれです。

 

以上に挙げただけでなく、子どもの障害は神経発達障害であったり、行動障害として分類されたりもするので、とても細かく区別することが出来るんです。これだけ細かく分類するということは、その障害に合った対応の仕方次第で、障害児も社会で困難を克服しながら生活することが出来るということではないでしょうか。

 

障害児と障害のない子は一緒に遊べるの?

 

 

育児をする中で、子育て広場や地域のふれあい保育に参加したりすると、障害を持ったお子さんも来ていたりしませんか?障害児と障害のない子は一緒に遊べます。
ただ子どもが小さいうちは、大人の最低限の関わりが必要な場合が多いです。

 

(1)障害児が障害のない子と過ごすメリット
障害児が障害のない子と関わることで、自分にうまくできないことがあるという劣等感を感じることもあります。それでも障害のない子と一緒に遊び刺激を受けることで、語彙がふえたり、出来ることだって増えたりするんです。もちろん、トラブルになることもありますが、それを可能な限り本人同士で解決させることも時には重要ですよね。

 

(2)障害のない子が障害児と過ごすメリット
障害のない子にとっても障害児と一緒に過ごすことで、障害児とどう関わるかを小さな頃から体験することが出来ます。よっぽど大人よりも、障害に対して身構えたりしないので、とても大事な関わりなのではないでしょうか。ただ、4歳・5歳になると自分と違うものに対して、結構厳しい面があります。

 

我が家の次女も耳に障害がある子が時々幼稚園にやってきて一緒に過ごしていましたが、その子をサポートしようとする子がいる一方で、「あの子と遊んでも、遊びがすすまない」「つまらない」という反応をする子もいました。今、その子は次女と同じ登校班で小学校から帰ってきますが、次女は急に雨が降るとその子の耳につけている補聴器が濡れたら壊れるからと、毎日折り畳み傘をランドセルに入れています。

 

また、大きな声で喋ったり、お友達数人で話していて聞き取れなかったら、間に入って伝えたりしています。もちろん、時々それが疲れると感じることもあるようなのですが、彼女との関係を良好に築いているようなので「子どもって、大人よりもよっぽどすごいな」と思っちゃいました。よくよく聞くと、次女は「先生から困っていたら助けてあげて」と言われているからやっていると言っていますが、それでもその視点を持つって大事なことかなと思っていますよ。

 

(3)まずは出会うことが大事
障害の種類や、その特性によってうまく関わることが出来る子もいれば、そうでない子もいます。また、きれいごとばかりではなく、実際障害児をターゲットにしたいじめもあるかもしれません。それでも、お互いに理解し合うためには、まず出会うことからです。

 

小さなうちから障害児と接して「この子はこういう子だけど、実はこうしたら上手に付き合える」ということが分かったりしていると、子どもたちの未来がちょっとだけ広がる気がしませんか?

 

“障害児は個性が光っている”

昔、私が学生の頃に障害児施設へ実習に行った際、様々な個性を持った子どもたちが人懐っこく私の傍に来てくれました。教科書の中でいくら「障害児の障害は個性と考える」といった言葉を見てインプットしても、実際に会ってみるまでは「障害児=障害がある子ども」のイメージで、あまり“陽”の印象は持っていなかったんです。でも、実際に障害児の子どもと接して、他の子どもと何にも変わらないんだなと“意外”に感じたのをよく覚えています。

 

知的障害を持っていたり、寝たきりだったり、話をしていても同年代の子よりは幼い会話の内容だったとしても、それでも純粋でとても可愛らしい笑顔が印象的な子が多かったですよ。ひっくり返って急に癇癪を起す子どもを見て、正直戸惑いましたが、しばらくしてものすごい集中力でパズルに取り組む姿に“こんなすごいことが出来るんだ”と純粋に感動しました。

 

実習最後に障害児施設の施設長さんが「障害児は個性がピッカピカに光ってるからまぶしいでしょ!」と笑顔で言われたのがすごく印象的でしたね。残念ながら、この日本ではまだまだ障害に対しての理解が不十分なので、どうしても「うちの子には障害があります」と言われると、一瞬構えてしまいます。でも、実際に触れ合って相手を理解しようとしてみると、障害があってもいっぱいできることがあるし、むしろ視点や感性が面白いなって思えたので、とても貴重な体験でした。

 

今三女のこども園にも障害を持つお子さんが数人、一緒のクラスで過ごしていますが、とっても素直でかわいい子もいれば、いつも癇癪を起してお友達とうまくいかない子もいます。もちろん、育児をする親御さんの苦労や心の葛藤は計り知れないものだと思います。それでも、私は障害児と我が子が触れ合い、受け止め、関係をつくっていくというのが、彼女がこれから生きていく社会でとても貴重なことだと思うので、この出会いに感謝です。

 

育児をしている全ての親御さんが障害に対して理解を示すかと言えば、なかなかそうもいかないことかもしれません。それでも障害児だからと閉じこもらず、周りに働きかけるというのは重要なことなのではないでしょうか。

 

まとめ

障害に対しての理解を深めるという意味でも、障害児と障害を持っていない子が関わることは、これからの社会に必要なことだと思っています。でもそれは家庭の外で子どもたちだけが感じることではないのではないでしょうか。家庭でも色んな人がいるんだということや、障害児のお友達とうまくいかなかった時、こうしてみたらという話をする機会も大事なのではないでしょうか。ぜひ、親子で障害(個性)について話し合う機会を作っていってみてはいかがでしょう。


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